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 人類は、原始の頃からもう何十万年も太陽とともに目覚め、日が沈むと眠りにつくという生活を営々と続けてきました。これが人間本来の生命のリズムであり、自然の姿なのです。

 このリズムを作り出しているのが脳内にある体内時計で、これが私達の行動を24時間に合わせて調整しています。人間の運動機能や知的作業の能率は一日を通して一定というわけではなく、体内時計によって制御されており、時間帯でその能力にも波があります。これには体温の上昇が深い関わりを持っているのです。

 一般的に人間の平均体温は約36度ですが、午後二時にピークを迎え、午前二時頃に最低になります。体温が上がるということはそれだけエネルギーが燃焼されるわけですから、体の機能も活発になります。したがって、体温が上昇する時間帯に合わせて活動することが、能率アップの重要なポイントとなるのです。

 つまり脳のためにも、朝起きてから昼の二時頃が活動する上で効率の良い時間帯ということになります。この時間帯をより長くするために朝から意識的に体温を上げるような行動をとれば、例え体は完全に目覚めていなくても、脳は活発に働き始めます。

 朝型人間と夜型人間の違いは、脳の働く時間の長さだけではなく、知的作業の能力にも大きな違いがあります。同じ計算をさせても、朝型人間の方がスピードが速いばかりか、その後一日を通して大きな変動は見られません。

 朝は、例えば仕事上の計算をしたり、何か専門的なことを覚えるといったような機械的な作業には、もっとも向いた時間帯なのです。

 そういった意味では、朝型人間こそが自然の摂理に逆らわず、自然とともに生きるばかりか、より多くの時間、つまりは朝メシ前の余裕のある、自分だけの時間を有効に生かすことのできる進歩的な人間だといえるのです。

 医学的な研究では、朝型人間の脳は脳波からみてもイキイキしているといいます。どうして朝型が脳にいいのかといえば、夜になると肉体的にも精神的にも疲れがたまって脳の力が低下するからです。こんな時、たとえば勉強を続けても能率は上がりません。疲れたままではかえって学習能力が低くなってしまい、ストレスの原因ともなるのです。